この算定方法が妥当かどうかは甚だ疑問ですが、仮に正しいとしましょう。すると、ちょっとおかしなことになっているケースをよく見かけるのでご紹介。
1.隔日服用
例えばこんな処方。
バクタ配合錠 1錠
分1朝食後(月水金) 12日分
投与日数としては明らかに4週間(28日)ですが、算定できる調剤料は12日分。
2.特殊な服用方法
例えばこんな処方。
リウマトレックスカプセル2mg 2C
分2朝夕食後(月曜日) 1日分
リウマトレックスカプセル2mg 1C
分1朝食後(火曜日) 1日分
変則的な服用方法で、上記で1セット。これを毎週繰り返すわけで、投与日数としては1週間(7日)ですが、算定できる調剤料は1日分。
3.週1回服用
例えばこんな処方。
ボナロン錠5mg 1錠
起床時 28日分
そして
ボナロン錠35mg 1錠
起床時 4日分
投与日数としては共に28日ですが、算定できる調剤料は前者が28日分、後者が4日分です。
もっと酷いのがこちら。28日分が1日分に(笑)
調剤料の算定方法を今のままとするなら、処方箋への記載方法および薬局での入力&計算方法も4”週分”などとしないとおかしいのではないでしょうか。
とはいえ、こうした処方は絶対数がかなり少ないので例外として放置されること間違いなしですが、薬局の収益を地味に削っています。
「じゃあ調剤料のあり方を抜本的に見直そう」となると、パンドラの箱を開けることになりそうだし、誰も触りたがらないんだろうな。
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