「ヤクルトと同じ成分の整腸剤です」
と説明することが多いであろう、ビオラクチス散。
一般名は”カゼイ菌”であり、一般名が”ビフィズス菌”であるビオフェルミンやラックビーとは違います。冷所保存というのも独特ですよね。
「ヤクルト飲んでたら同じことなの?」
たまに聞かれると思います。比較してみましょう。
ビオラクチス散 添付文書pdf
Newヤクルト 商品情報
菌の数
ビオラクチス散1gに含まれるカゼイ菌(Lactobacillus casei)は1.5×109~2.1×1010個、つまり150億個から210億個。
対するNewヤクルトは200億個と謳っているので、ほぼ同等のようです。
コスト
ビオラクチス散の薬価は6.2円/g。
対するNewヤクルトは5本で200円弱なので、40円/本。
ヤクルトの方が圧倒的に割高ですね。
診療報酬や調剤報酬、仕入れコスト(時間)を除けばの話ですが(^^;
糖質
ビオラクチス散には添加物として、乳糖水和物やトウモロコシデンプンが含まれていますが、微量です。
対するNewヤクルトは、成分表によると炭水化物が11.5gとのことで、このほとんどが糖質であると思われます。
大した量ではありませんが、1日3回摂取すると合計30gを超えますね。
使用期限
ビオラクチス散は冷所保存にて使用期限は2年。
対するNewヤクルトは1週間がいいところでしょう。
味
ビオラクチス散はほとんど無味ですが、わずかに独特の味がします。
対するNewヤクルト、おいしいですよね(笑)
結論として、味を除けばビオラクチス散の方があらゆる面で優っていると言えます。仕入れコスト(病院での待ち時間など)が気になる人はヤクルトでの代替も可能ということで。
また、整腸効果を狙ってのことならカゼイ菌にこだわらずヨーグルトなども利用し、あと野菜も積極的に摂取してください。
幻冬舎 (2013-01-25)
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