例えば3割負担の患者が何らかの理由で支払猶予を要求し、受けてしまったとします。そして患者と音信不通に…
この場合は3割が損失になりますが、レセプト請求は可能なので7割は回収できます。この7割でもって薬代はペイできるでしょうか?
計算してみました。
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薬代、つまり薬剤費率は処方せんによって異なるので、この数値如何によってペイできるかどうか変わりそうです。
売上をX、技術料比をY%とすると、原価部分がX(1−Y)、粗利益部分がXY。損失が0.3X、回収できた利益が0.7X。
仕入原価 = 回収できた利益
となるところが損益分岐点ですね。
X(1-Y) = 0.7X
両辺をXで割り
1-Y = 0.7
Y = 0.3
まぁ、当然の答えですね(^^;
ということで、結論。
損益分岐点は、窓口負担率 = 技術料比
つまり技術料比がぴったり3割の処方せんは、窓口負担金3割を踏み倒されると売上総利益がちょうどゼロ。これより技術料比が下がれば(薬剤比率が上がれば)損失になります。
踏み倒しを恐れるべきは高額な薬もりもりの処方、かつ3割負担。
逆に超軽い処方や、1割負担の処方せんは踏み倒されても傷は浅いです。
いえいえ、ちゃんと窓口負担金は回収しないといけませんけどね(^^;
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國貞 克則
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