2012年11月21日水曜日

新しい作用機序の便秘薬、アミティーザカプセル明日発売


便秘薬といえば、塩類下剤のカマグ(マグミットなど)や、刺激性下剤のセンノシド(プルゼニドなど)がありますが、全く新しい作用機序の便秘薬がアボットから明日発売されるそうです。

その名もアミティーザカプセル24μg 一般名はルビプロストン
添付文書はこちら


パンフレットの謳い文句を見ると、クロライドチャネルアクチベーターらしい。要するに腸管内のClチャネルを活性化し、水分分泌を促進→便軟化→排便、という流れみたいです。


薬価は156.6円/Cで、1日2回なので1日薬価は300円オーバー。

ちなみにマグミット錠330mgは5.6円/錠
プルゼニド錠12mgも同じく5.6円/錠
確かに画期的な新薬かもしれませんが、いくらなんでも高すぎませんか(笑)

炭酸水素マグネシウムで水を引っ張ってくるか、Clチャネルに作用して水分分泌を促すかの違いで、やってることは大差ない気もするんだけど・・・またDIに問い合わせてみます。審査通ってるわけだし、きっと有効性に有意な差があったと信じたい。




個人的には、便秘薬は塩類下剤をオススメします。刺激性下剤のような長期連用による習慣性(飲まないと出なくなる)はないし、体内に吸収されるわけではないので自然に近い排便といえます。高マグネシウム血症やミルクアルカリ症候群には注意が必要ですが。

あとは食事(野菜、納豆、乳酸菌)、運動(主に腹筋)を継続する。

それでダメなら刺激性下剤、かな。
これからはアミティーザも候補になる?高いけど。


ちなみに、漢方便秘薬を愛用している人もいますが、あれは結局のところ刺激性下剤と同じです。例えばツムラ84大黄甘草湯。大黄の有効成分の名前はセンノシド→抽出して錠剤にしたのがプルゼニド錠なのです。



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