薬局は「堅実で破綻しにくいビジネス」と紹介しましたが、反面ものすごく脆い一面も備えています。例によって3つにまとめました。
1.医師
もちろん最大のリスクはこれですね。
とにかく薬局ビジネスは、医師の発行する院外処方箋にほぼ100%依存しています。何らかの理由で、医師が院外処方箋を止めてしまえば薬局は簡単につぶれます。
「医師が交通事故で死亡」から「医師がヘソを曲げた」など理由は問いません。とにかく止まれば終わり。薬局は下請けなのです。
2.競合店
例えば、信号と横断歩道がある道路を挟んでA病院とB薬局があるとします。B薬局ではA病院が発行する処方箋を100%拾えていて堅実に経営していましたが、ある日、今まで喫茶店があったA病院の隣のテナントが空き、なんと新しくC薬局ができてしまいました。
信号を渡らないと行けないB薬局と、隣り合わせのC薬局。さて、どうなるでしょう?B薬局の営業利益率にもよりますが、倒産は十分あり得る事態です。
こうした事象に対する有効な対抗策はありません。医師とどれだけ仲良くしていても、患者に医師から「B薬局に行きなさい」と言うのは違法になります。打つ手なし。
ちなみに、少し改変してありますが上記は実話です。おーこわ(笑)
3.法改正
普段は法に守られて堅実にビジネスができている医療業界ですが、逆に法が敵に回れば途端に苦しくなります。つまり、調剤報酬の引き下げや薬価改定、規制強化などです。消費税増税も入れておきます(笑)
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以上です。
ちなみに面分業の薬局だと、1と2のリスクはほぼゼロだと言えます。
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点分業はいきなり黒字スタートができる代わりに、1と2のリスクで突然死があり得ます。とはいえ面分業がおいしいとは全く思いませんが。
そして、幸い突然死を免れていても3でじわじわとジリ貧になっていく一面と、「団塊世代がこれから本格的に病院に行き始める」という追い風がある一面とを併せ持っている、これが薬局業界です。
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