前回の続き。
3.ローテク調剤機器
2年半前の医療機器フォーラム行ってきましたでも書きましたが、薬局といえばコレだと思っています。一部の大規模門前薬局、あるいは将来的に医療機関の集約化・効率化が進めば話は変わってきますが、現状の薬局の業務内容・規模感を鑑みるに前回紹介したハイテク調剤機器なんて用無しです。
個人的に応援しているのが以下の会社。
大同化工株式会社
http://www.daido-kako.com/
例えばこんなの。
一包化などで脱ヒートする作業、面倒ですよね。
簡単ですよ。そう、らく錠くんならね。
PTPをかませて手前にひくと
いっきにむけます。写真は時系列が逆ですがお気になさらず。
他にもいろいろありまして
ネーミングもなかなかナイスとおっさんの私は思うわけです。
あとはこういうキャラクターもののお薬手帳とか。
もちろんお薬手帳なんて本当はいらないんですが、現状こういうのを利用した方がいい薬局もあることでしょう。高いけど。
あとは軟膏壷とか水剤瓶とか。
付加価値をつけるのがほぼ不可能なコモディティですが、こうした物品を安定供給してくれる企業あってこその薬局です。一度採用されたら普通はずっと買い続けるので手堅い商売ですね。保守的な業界ですから「1円でも安いところから」というような価格競争とは無縁かも。
関連記事:30gの軟膏壷に入っている軟膏は30gではない?
そういえばブース出展している企業には主催者であるメディセオからiPod touchを貸与されていたようで。
これでブースに来店してくれた薬局の情報(QRコード)を読み取っていました。スマートですね。ブースを訪れるたびに「こちらに薬局名を記入してください」とか言われたら面倒ですし。
おそらく出展メーカーと来場者の利便性向上を実現しつつ、実は同時に情報のやり取りを握っているんじゃないかな。いわゆるプラットフォーム支配ですね。合コンの幹事的な。なかなかやりおる。
平野 敦士 カール アンドレイ・ハギウ
東洋経済新報社
売り上げランキング: 32,793
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そして来場者へのおみやげはキティちゃんのポーチ。
開けると中にはちゃっかりメディセオの名前が(^^;
医療機器フェア関連は以上になります。関係者の皆様お疲れ様でした。
技術的に大きなイノベーションは難しく、むしろ政治と人に依存する業界ではありますが、また数年後には顔を出してみたいと思います。
関連記事:取引卸をメディセオにするべき3つの理由