2014年3月23日に北区の中之島で行われた改訂時集団指導調剤報酬改定説明会、主催は近畿厚生局と大阪府薬剤師会。
情報・資料は既に出回っていますので新たな知見や突っ込んだ内容が聞けることを期待して、三連休の最終日を泣く泣く潰して行ってきました。
なお、現地で配布された資料は以下よりオンラインで入手が可能です。
平成26年度調剤報酬改訂の概要pdf
1.近畿厚生局指導監査課、イワキさんより改定内容について。
2.近畿厚生局指導鑑査課、サカグチさんより届出事項などについて。
3.大阪府薬剤師会、ミヤタ?さんより再び改定内容について。
結論から書くと、ほぼすべて資料(平成26年度調剤報酬改訂の概要pdf)の読み上げのみ。ポイントの強調や、4月以降届出が必要なものの念押しなどはありましたが、それも読めばわかります。
なんでも、資料すら読まずに近畿厚生局に電話で問い合わせてくる薬局が多数らしく、そういう薬局のための読み合わせの会だったようです。正直行く価値はありませんでした…
うがい薬のみの処方について
医療費適正化の観点から、治療目的でなく、うがい薬のみが処方される場合については、当該うがい薬に係る処方料、調剤料、薬剤料、処方せん料、調剤技術基本料を算定しない。これについては大阪府薬剤師会より、「処方せんに記載されている限りは治療目的と考えて差し支えない。」とのコメントが。つまり今まで通りでOK。完全に形骸化の流れですね。
70〜74歳患者負担割合の見直しについて
平成26年4月2日以降に70歳の誕生日を迎える者(69歳までは3割であった者)から段階的に法定の負担割合(2割)となります。なお、同年4月1日までに70歳の誕生日を迎えた者は75歳になるまで特例措置(1割負担)となります。ようやく2割負担の老人が出現することになりますが、既に70歳になっている人はこのまま逃げ切りでしょうか?
服薬状況等の確認のタイミングの明確化について
近畿厚生局より「服薬状況等の確認を、調剤後ではなく調剤前の処方せん受付時とする。効率化のため」というありがたい指導がありましたが、まったく余計なお世話です。どうすれば効率的かなんて現場の状況を判断して勝手にやるわけで。薬剤師は箸の上げ下ろしまで指導されないとわからない馬鹿だとでも思っているんでしょうか?
しかし、冒頭で司会の人が「1時間をメドに」と言っているのに、最初の一人でほぼ1時間使い、二人目が終わったとき既に1時間半以上経過というKYな近畿厚生局指導鑑査課。
仕方なく大阪府薬剤師会はポイントを押さえて手短かに…いくのかと思いきや、ほぼ重複した内容をもう一度ひと通り。本当に疲れました。
ざっと見て1000人近く来ていましたが、資料を読めばわかる内容をゆっくり話す会にこれだけの人数の薬剤師を集めるとはね。もう二度と行きません^^
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